突然、お湯が出なくなり、焦ってわけがわからず業者探しという方が多いですよね。
毎日、お湯が出ることが当たり前すぎて、調子の良し悪しに気づきにくいということかもしれません。
給湯器の寿命はおおよそ10年と言われています。
寒い時期、梅雨時、台風の季節も給湯器の故障が増えます。小さな変化を感じたら、すぐに業者にご相談下さい。
給湯器故障に予兆はある??故障のサインを知っておきましょう
給湯器にこんな症状は出ていませんか?
注意ポイント
・点火しづらくなった
・給湯器から異音がする
・給湯器から煙が出る
・使用時ににおいがする
・給湯温度が安定しない
・お湯がぬるい
・追い炊きができない
・給湯器まわりに水漏れがある
ひとつでも当てはまれば、寿命や故障の可能性があります。
給湯器は安価な機器ではありません。急な出費に慌ててしまわないよう、給湯器の寿命・故障のサインを見逃さず、計画的に交換されることをおすすめします。
故障の多い秋・冬は工事が混み、なかなか工事の予約ができなくなります。症状が出た場合は早めに買換えをご検討下さい。
給湯器のこんな症状は寿命・故障のサイン
給湯器を長く使用すると、お湯の温度が定まらなかったり、異音が出たりなど、故障のサインが出てくる場合があります。特によくある故障のサインは以下となります。
給湯器から異音がする
お湯を出すときに「ボンッ」と大きな着火音がする
給湯器から煙が出ている
不完全燃焼を起こし、給湯器本体から煙が出ている
※危険ですので、継続しての使用はお控えください。
使用時ににおいがする
ガス臭いにおいがする
給湯温度が安定しない
蛇口から出るお湯の温度が上がったり、下がったりと一定しない
お風呂のお湯がぬるい
オート・フルオートタイプの給湯器で、お湯はりができるが設置温度よりぬるい
追い炊きができない
オート・フルオートタイプの給湯器で、お湯はりができるが追い炊きができない
給湯器まわりから水漏れがある
水抜き栓以外からの水漏れは対処が必要
給湯器を設置してまだ数年でこれらの症状が出る場合は。メーカーに修理のご相談をして下さい。一応の目安として、設置から7年以上経過しているならば修理・交換の両方を視野に入れてご検討下さい。また、10年以上経過している場合は修理より交換をおすすめします。完全に故障してお湯が出なくなってしまう前に、故障のサインを見逃さず、早めの交換をおすすめします。
また、給湯器のリモコンにエラーコードが表示される場合は、故障の内容を表す重要なサインですのでエラーコードの内容を取扱説明書などで確認したり、メーカーサイトのよくある質問から検索するのもおすすめです。
給湯器の耐用年数は?
家庭用ガス給湯器の耐用年数は、使用頻度、給湯器の種類にもよりますが、おおよそ10年程度と言われています。各メーカーでも標準的な使用条件で使った場合、安全上の支障がなく使用することができる設計標準期間は「10年」と設定しています。
10年過ぎても問題なく使用できることがありますが、各メーカーは一定期間ごとに新しい機種にモデルチェンジするため、旧型の給湯器の部品のお取り寄せができない場合があります。(一般的に各メーカーの給湯器の修理部品保有期間は当該機種の生産終了から10年程度のため、修理部品が調達できず、修理ができないことがあります。)
給湯器の修理にかかる費用は?
給湯器は設計上の標準使用期間が10年と設定されており、10年相当の使用を経過すると有料点検を受けるよう推奨されています。メーカーカタログに記載されている点検費用は7,000円~9,000円程度、点検後、修理箇所が見つかった場合は部品代に加え、修理費用がかかります。
故障の場合、箇所にもよりますが、基板の故障などは部品代が約5万円ほどかかるケースがあり、それに修理費用がかかります。また、経年劣化による故障であれば、1箇所修理を行っても、再度故障が発生することも考えられますので、結果、新しい給湯器に交換した方が安く抑えられる場合もあります。
※点検費用、部品価格は参考価格であり、実際の価格と異なる場合があります。
給湯器の故障を防ぐ工夫・使い方
安いものではないから大切に使いたいものです。給湯器の寿命をのばすための工夫と使い方をご紹介します。
step
1使用時間
給湯器の設計標準使用期間は10年(業務用は3年)と言われており、時間に直すと3,650時間の燃焼までは耐えるよう設計されています。お湯を出しっぱなしにせず、必要なときに必要なだけ使用すると、燃焼時間を抑え、給湯器を長持ちをさせることできます。また、エコにもつながります。
step
2凍結防止
冬場に長い期間、給湯器を使わない場合、電源を抜く方がいらっしゃいます。電源を抜いてしまうと給湯器内部の凍結防止ヒーターが作動しないため、給湯器の中にたまった水が凍ってしまい、膨張して破裂の原因となります。そのため、特に冬場は給湯器の電源を抜かないようにご注意下さい。
なお、長い期間使わない場合でコンセントを抜いたり、ブレーカーを落とすときは、給湯器の水抜き栓を開けて、給湯器内部の水を抜いて下さい。
また、給湯器の故障ではありませんが、冬期において配管の凍結がおこる地域においては、就寝前にお湯を蛇口から少量の水を出し続けることをおすすめします。給湯器のリモコンの電源を切って、割り箸1本分の太さ程度の水を出し続けることにより、水を動かし凍結防止になります。
それから、追い炊き機能付きの給湯器をお使いで、凍結の恐れがあるときは、浴槽のお湯を排水せず、残り湯が循環金具より5cm以上ある状態にしておいて下さい。機器が外気温を感知し、自動的にポンプ運転を行い凍結を防ぎます。
step
3給湯器周辺の環境
屋外設置型給湯器の排気口の前に物を置いている現場をときに見かけます。排気口近くに障害物があると、排出された排気が給湯器の給気口から入り、ショートサーキットを起こし、不完全燃焼を起こして故障の原因となります。
また、給湯器の給気と排気は給湯器を燃焼させるためにとても重要な役割がありますので、給気口を塞いだり、排気口近くに障害物を置くのはやめましょう。そして、給湯器の周辺に雑草などが生えていると、給湯器の中にクモの巣が張られたり、虫などが混入して故障の原因となりますので、給湯器の周囲はきれいにしておきましょう。
step
4入浴剤
入浴剤を使う方も多いと思いますが、給湯器を長持ちさせるためには、入浴剤選びにも注意したいものです。お湯に完全に溶けて、浴槽の底が見える程度の透明感のあるものをおすすめしますが、イオウ成分を含んだものは配管や機器の熱交換器が腐食する可能性があるので使わないで下さい。また、炭酸入浴剤の場合、追い炊きは発泡がやんでから使用して下さい。そして、バスソルトなど塩分の強いもの、乳白色(白濁)のものを使うときは追い炊きはせず、ご使用後はすぐに排水することをおすすめします。
step
5リモコンの掃除
リモコンの表面が汚れたときは、湿った布で軽く拭いて下さい。塩素系・酸性・アルカリ性の洗剤、シンナーなどの有機溶剤、メラニンスポンジは使用しないでください。変色・変形・傷・割れなどの原因となります。
※台所リモコンは防水になっていないので、水がかからないようにして下さい。リモコンの故障の原因になります。
※リモコンが故障して修理不能の場合、本体ごとの交換となりますので、リモコンのお掃除も忘れずにしましょう。
step
6うっかり使用に注意!
リモコンの運転スイッチが「切」の状態で給湯栓を開けて水を出したり、シャワーを浴びないで下さい。給湯器内部の通水部分の結露により、機器の寿命が短くなります。(サーモスタット式混合水栓で運転が「切」の状態で水を使用する際は、必ずハンドルの設定を「水」の位置にしてご使用ください。給湯器内部の通水部分の結露の原因になります。)
また、浴槽の循環金具(循環口)をタオルなどで塞がないで下さい。塞ぐと循環不良となり、おふろ沸かしができなくなります。
主な給湯器の故障の原因と対処法
エラーコード「111」が表示され、お湯が全く出ない
【原因1】
ガスメーターが遮断している ※故障ではありません
【対処法1】
ガスメーターの復帰ボタンを押して復旧して下さい。
【原因2】
ガス電磁弁、イグナイタ、点火プラグなど部品の不具合
【対処法2】
メーカーに修理をご依頼ください。
エラーコード「562」が表示される
【原因】
給水元栓が閉じている。断水、水道凍結
【対処法】
給水元栓が閉じていないか、断水していないか、水道の配管が凍結していないか確認して、再度自動運転を行って下さい。不具合が解消されない場合は修理が必要になります。
エラーコード「888」が表示される
【原因】
故障ではありませんが、ご使用開始から10年程度経過し、点検時期を通知するサインです。故障や異常ではありませんので使用はできますが、安全にご使用いただくために点検をおすすめします。
【対処法1】
メーカーのあんしん点検(有償:9,000円前後)を受けて下さい。
【対処法2】
運転ボタンを5回続けて押して解除する。1年後に同じ表示が出ます。
※対処2につきましては、あくまで自己責任で行い、寿命とされる10年が経過してますので買換えをご検討下さい。
エラーコード「920」が表示される
【原因】
故障ではありませんが、エコジョーズ給湯器の中にはいっている中和器という部品がまもなく寿命になる知らせです。
【対処法】
中和器の交換が必要です。(そのままご使用を続けるとエラーコード「930」が表示され、給湯器が使えなくなります。)メーカーに修理依頼をして下さい。
異音がする
【原因】
給湯器は運転していない時や使っていない時も様々な音を発します。使っていない時でも凍結を防止するために音が出ることがあります。ただ、「キーン」といった共鳴音のような音が聞こえる場合は配管内に急激な圧力変化が起こったことが考えられます。また、ほら貝のようは「ピー」といった音がなる場合は、機械内部のファンモーター等の部品の不具合が考えられます。
【対処法】
メーカーにお問合せ下さい。
給湯器の寿命・故障についてご説明しました。
いつも目にするわけでもなく、お湯が出ることが当たり前すぎて、その存在を忘れそうになりますが、急に故障するケースはまれだと思われます。給湯器が悲鳴を上げる前に出す小さなサインを見逃さないで下さい。そうすれば、お風呂に入れない、焦って必死に業者探し、工事の予約が取れない、等々が回避できます。
給湯器は経年劣化により燃焼効率が悪くなっている可能性があります。給湯器も最新の機能で省エネ性の高い新商品が出ています。お湯が出なくなって慌てることがないように、また、安心してお使いいただくために、「設置してから10年」を目安に買換えのご検討をおすすめします。
▼当社のサイトの無料お見積フォーム、またはLINEよりお写真をお送り下さい。早急にお見積りさせていただきます!!何か変だなと感じたらお気軽にお問合せ下さい。